補聴器の充電トラブル発生?上手く充電できない時の対処法

最近増えている充電式の補聴器は、スマートフォンやタブレットPC等と同じリチウムイオン充電池を使用しています。取り扱いが簡単で、スタイリッシュな器種が多いので、とても人気があります。充電式で心配になるのが、「ひょっとして充電できなかったらどうしよう?」ということですね。うまく充電できないのはどんな場合か、どうすればいいのか…。充電時のコツと注意点を充電タイプ別にご紹介します。

充電式補聴器の種類

シグニアの充電式補聴器には、大きく分けて2種類の充電方法があります。

●接触型充電

補聴器の本体と充電器それぞれに小さな金属端子がついていて、その端子同士が接触して充電するタイプです。シグニア最新のRIC型補聴器のStyletto AXや Pure Charge&Go AX や、大人気のスタイリッシュ補聴器 Signia Active はこのタイプです。

●非接触型充電

補聴器と充電器に金属端子は無く、充電器の正しい位置に入れるだけで充電されるタイプで、シグニアでは「置くだけ充電」と名付けています。名前の通り、充電器にポンと入れるだけで正しい位置に納まって充電されるので、細かい作業が苦手な方にもおすすめの器種です。充電式耳あな型補聴器のInsio Charge&Go AXや、耳かけ型補聴器Motion Charge&Go Xなどがこのタイプです。

【Signia AXシリーズの充電式補聴器】

 まずは補聴器が正しくセットされてるか確認

うまく充電されない場合、「壊れたの?」と思わず慌ててしまいますが、まずは正しく充電器に入っているかを確認してください。

●接触型充電の場合

このタイプの補聴器は、充電器のスロット(補聴器を入れる穴)に正しく補聴器を入れれば充電できるように設計されています。
充電できないのは多くの場合、補聴器と充電器の端子同士が正しく接触していないためです。補聴器がしっかりスロットの奥まで入っていなかったり、補聴器の部品が邪魔して浮いてしまったり、補聴器を左右逆に入れたりした場合、端子が正しく接触できなくて、充電できないことがあります。

●非接触型充電の場合

 

このタイプの補聴器の多くは、自動的に充電器の正しい位置に収まるようになっています。充電できない場合は、左右が正しいか、入れる向きが間違っていないか、を確認してください。
ただし、耳あな型の充電式補聴器のInsio Charge&Go AXの場合は、ちょっとだけ気を付けていただきたいことがあります。
補聴器の音が出る部分を下にして充電器に入れるのですが、これが上下逆になっていたり、あまりに斜めにセットされていたりすると、充電できないことがあります。充電できていない場合、充電器のライトが赤くなりますので、充電器のカバーを閉じる前に必ずランプの色を確認するようにしましょう。

Insio Charge&Go AXの充電説明動画はこちら

次に充電器は正しく動作されているか確認

●ケーブル・アダプターは正規品を使って正しく挿したか


また、両方のタイプに共通することですが、USBコードやACアダプターがしっかりと刺さっているかも確認してください。また、純正の物を使うようにしてください。正規の付属品以外を使うと、設計が異なるために、適正な電圧・電流値が得られず充電不良を生じたり、LEDランプが異常を知らせる場合があります。    

 配線はシンプルに

多数の分岐や電気製品があると、適正な電圧・電流値が得られず、充電不良を生じたり、LEDランプが異常を知らせる場合があります。最も適切な配線は壁のコンセントに直接つなぐ方法です。

 充電器の置き場所を確認してみてください。

高温や電磁ノイズは充電器の動作に影響を与え、充電不良や故障の原因となります。

以上の3点を確認した後、充電を示すライトが光るかどうか見てみましょう。ライトの色や点滅方法が示す意味は、器種によって違います。ぜひこちらからご使用の器種の取り扱い説明動画をご確認ください。(一部器種は取扱説明動画がありません)

 それでも解決しない場合

● 充電端子の汚れを清掃してください

接触タイプの場合、充電器および補聴器の充電端子の汚れは乾いた綿棒やティッシュを使って優しく拭いてください。充電端子の清掃はできれば毎日の充電の時に確認するように習慣づけると、トラブルが少なくなるでしょう。

● 充電器のリセットをお試しください

充電器のリセットにより、充電器と補聴器間の情報交換プロセスが再起動し、正常なLEDランプ表示や動作を回復できます。やり方は次の通りです。

この2つの方法を試しても回復しない場合、購入した販売店にご相談しましょう。

 充電失敗や充電忘れの場合

もし、お出かけの前に充電されていないと分かった場合も、慌てないでください。シグニアの充電式補聴器はスピード充電が利用できます。30分で4~7時間分の電量を充電できますので、万が一の時も安心ですね。
また、Pure Charge&Go AXStyletto AXSignia Activeの充電器は、バッテリーを内蔵していて蓄電機能が付いています。充電器をフル充電したら、充電器だけで両耳の補聴器を3回~4回フル充電することができます。外出する際は、充電器も持っていくと安心です。

電力の消耗が早いと感じる時は

使用環境によっては、電力の消耗が早くなる場合があります。Bluetoothを利用してTVやスマートフォンの音声を補聴器で聞く時や、長時間騒がしい場所にいる場合などです。ですが、シグニアの充電式補聴器はフル充電で20時間前後使用できるようになっており、電池切れの心配はあまり必要ありません。

もし朝に補聴器がフル充電の状態だったにも関わらず、終日使えないということが続く場合は、購入したシグニア補聴器取扱店に相談してください。
また、充電式補聴器は保管や充電の方法によって、充電池の寿命に影響を与えることがあります。ぜひ下記の記事で、充電式補聴器を良い状態でより長く使うための注意点をご確認ください。


【充電式補聴器の保管・充電についての注意点はこちら】

充電式補聴器を使う場合、補聴器用電池の購入が不要になるので、補聴器販売店に行く頻度が低くなる傾向があります。そのため、補聴器の異常に気が付かないこともあるようです。
補聴器は精密機器です。充電式をお使いの場合でも定期的に販売店に行き、点検、メンテナンスをしてもらうことが大切です。
正しいお手入れで、長く補聴器をお使いください。

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