どう違う??「オーダーメイド耳あな型補聴器」と「既製耳あな型補聴器」

23年11月の発売と共に大人気になったシグニアの最新器種「Silk Charge&Go IX」は、「既製耳あな型」というジャンルの補聴器です。耳あな型補聴器の経験者からすると、「耳あな型補聴器って、耳あなの形に合わせて作るものじゃないの?いままでのオーダーメイド耳あな型とどう違うの?」と疑問に思うかもしれません。ここでは既製耳あな型補聴器とオーダーメイド耳あな型補聴器の違いについて説明します。新しい補聴器を探している方、また補聴器の買い替えを検討している方は、ぜひ確認してください。

既製とオーダーメイド、一番の違いはどう耳に合わせるのか

人間の耳の形は人それぞれです。耳たぶの形をよく見ると、一人ひとり違った形状をしていることがわかります。大きな耳たぶの「福耳」があったり、正面を向いて頭から立った「たち耳」があったりしますよね。それと同じように耳道(耳あなとその奥の部分)も太かったり細かったり、比較的真っ直ぐな場合もあれば、きく曲っていることもあります。

そんな様々な形の耳に入れる「耳あな型補聴器」は、大きく分けて下記2種類のものがあります。

①補聴器本体は同じ形で、様々な形の耳せんで耳に合わせる
②耳の型をとり、補聴器本体を耳の形に合わせて作る

Silk Charge&Go IXは①のタイプです。電子部品が入っている補聴器本体が決まったサイズで作られ、いろいろな形状の耳せんバリエーションから自分の耳に合うものを選びます。一方、オーダーメイド補聴器、例えばInsio Charge&Go AXは②のタイプで、まず使用者の耳型をとって、それにぴったり合うように補聴器のシェル(耳あなに入る部分)を作り、さらにその中に電子部品を配置していきます。

タイプの違いによって生まれるそれぞれの特徴 

• 既製耳あな型補聴器の特徴

①通気性が良く、こもりにくい

Silk Charge&Go IXは既製の耳せんを使っています。よくみると、ボディと耳せんの間に隙間があります。装用した時、空気がその隙間を通り抜けるので、通気性が抜群です。通気性がないと、指で耳穴を塞げば分かる通り自分の声がこもって聞こえます。指をずらして耳穴に隙間を作るとこもりは消えます。Silk Charge&Goは耳せんの通気性が「自分の声のこもり感」を減らして、特に軽度~中等度難聴の方に快適にお使いいただけます。

また、耳の中も汗をかくことをご存じですか?暑いからかく通常の汗とは違って、ホルモンの働きによって分泌される汗です。この汗の量は個人差が大きいといわれています。耳の中が湿りやすい人は、より通気性が良いこちらの構造の方が、こもらなくてより快適に感じるかもしれません。

②バリエーション豊富な、柔らかい耳せんを選べる

耳せんはサイズも形も豊富な種類があります。例えばSilk Charge&Go IX用の耳せんは、なんと17種類もあります。「スリーブ3.0」と呼ばれる耳せんシリーズは、XS~Lの4サイズ、それぞれ耳せんの先端にある空気孔の数によって「ベント」、「クローズ」と「パワー」の3種類があります。また、「イヤチップ3.0」と呼ばれる少し特殊な形状の耳せんもつけられます。

これらの耳せんは使用者の聴力や求められる通気性、音の漏れにくさ等、いろいろな要素を考慮して選択されます。どれが自分に合っているのか、専門知識のある販売スタッフに判断してもらう必要があるので、お店の人と相談して選んでください。
また、耳せんはとても柔らかい素材なので耳の付け心地も軽く、硬い素材のオーダーメイド補聴器が苦手、という人にもお勧めです。

③すぐに試せる、すぐに購入できる

オーダーメイド補聴器は、多くの場合別の器種で聞こえ方を試します。また、購入すると決めた後も入手するのに時間がかかります。どちらも、耳の型を取ってからしばらくたたないと出来上がってこないのが理由です。器種やメーカーによって違いますが、1週間以上かかる場合が多いようです。
ですがSilk Charge&Go IXは、補聴器本体がすでに出来上がっていますので、オーダーメイド補聴器よりも早く入手することができます。お店に在庫があるなら、すぐにその場で使い始めることもできますね。在庫が無くても、2~3日で取り寄せてくれるでしょう。

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• オーダーメイド補聴器の特徴

①ぴったりフィットする
オーダーメイド補聴器は、その人の耳の形状に合わせて作っているので、ぴったりフィットして外れにくくなります。音漏れによるハウリング等も発生しにくくなります。その反面、通気性は既製品ほどは期待しにくくなります。また、耳に入る部分は硬い素材なので圧迫感を感じたり、耳への付け外しにややコツがいる場合があります。

②いろいろカスタマイズ可能
オーダーメイドの補聴器は注文を受けてから1台ずつ作られるため、いろいろなオプションをつけることができます。例えば、使用者の名前を印字したり、左右わかりやすくするためにマークをつけたり、ずれにくくするために滑り止めをつけたりすることができます。
また、色の選択肢も多くなります。シェルの色が8色から選べる器種もあります。左右違う色にすると識別しやすいですし、好きな色を選べば手に取るたびに気分も高揚しますね。

③耳型をとる必要がある、注文から届くまで時間がかかる
自分にぴったりの補聴器を作るには、耳の型をとる必要があります。販売店で専門スタッフがシリコンのような素材を耳に注入して型を取ります。出来上がった耳型は補聴器メーカーの工場へ送られ、それを元に技術者が補聴器をデザインし、3Dプリンターで作製したシェルに部品を組み込んでいきます。
このような過程を経て作られるオーダーメイド補聴器は、注文から納品まで1週間以上かかることが多いようです。

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 充電式の耳あな型補聴器は3器種

このように、既製耳あな型とオーダーメイド耳あな型は、それぞれに特徴があります。ご自身の耳の状態や聴力、お好みを販売店の専門スタッフに相談したら、きっとあなたに一番合う補聴器を選んでもらえるでしょう。

使い勝手が良くて人気な充電式の耳あな型補聴器は、シグニアからは3器種発売されています。既製耳あな型はSilk Charge&Go IXとSignia Active、オーダーメイド耳あな型はInsio Charge&Go AXです。

3器種にはそれぞれ特徴があり、サイズも搭載される機能も少し異なります。興味がある方は、ぜひそれぞれの特徴を確認した上で、どれが自分に合うのか検討してください。

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シグニア補聴器は、2週間自宅や職場でじっくり補聴器を試聴できるお試しプログラムを提供しています。いろいろな器種を比較検討している方は、ぜひこのサービスご活用ください。お近くのシグニア補聴器2週間お試しプログラムを実施している販売店のご紹介はこちらからお申込みください。

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