どう違う??「既製耳あな型補聴器」と「オーダーメイド耳あな型補聴器」

24年5月発売のシグニアの最新器種「Insio IX」は、「オーダーメイド耳あな型」というジャンルの補聴器です。この補聴器が発売されたことで、Signia IXシリーズの「超小型補聴器」は、すでに形が出来上がっている「既製品」と、耳あなの形に合わせて作る「オーダーメイド」の2種類が出揃いました。既製耳あな型補聴器とオーダーメイド耳あな型補聴器の違いは?新しい補聴器を探している方、また補聴器の買い替えを検討している方は、ぜひ確認してください。

既製とオーダーメイド、一番の違いはどう耳に合わせるのか

人間の耳の形は人それぞれです。耳たぶの形をよく見ると、一人ひとり違った形状をしていることがわかります。大きな耳たぶの「福耳」があったり、正面から見ると立ち上がって見える「たち耳」があったりしますよね。それと同じように耳道(耳あなとその奥の部分)も太かったり細かったり、比較的真っ直ぐな場合もあれば、きつく曲っていることもあります。

そんな様々な形の耳に入れる「耳あな型補聴器」は、大きく分けて下記2種類のものがあります。

①補聴器本体は同じ形で、様々な形の耳せんで耳に合わせる
②耳の型をとり、補聴器本体を耳の形に合わせて作る

Silk Charge&Go IXは①のタイプです。電子部品が入っている補聴器本体が決まったサイズで作られ、いろいろな形状の耳せんバリエーションから自分の耳に合うものを選びます。一方、オーダーメイド補聴器、例えばInsio IXは②のタイプで、まず使用者の耳型をとって、それにぴったり合うように補聴器のシェル(耳あなに入る部分)を作り、さらにその中に電子部品を配置していきます。

タイプの違いによって生まれるそれぞれの特徴 

• 既製耳あな型補聴器の特徴

①通気性が良く、こもりにくい

Silk Charge&Go IXは既製の耳せんを使っています。よくみると、ボディと耳せんの間に隙間があります。装用した時、空気がその隙間を通り抜けるので、通気性が抜群です。
通気性がなぜ重要なのでしょうか?指で耳穴を塞げば分かるように、自分の声がこもって聞こえます。指をずらして耳穴に隙間を作るとこもりは消えます。Silk Charge&Go IXは耳せんの通気性が「自分の声のこもり感」を減らしてくれます。特に軽度~中等度難聴の方は、その快適さを感じられるでしょう。
その反面、音漏れや耳の中でのずれが気になる方は、よりぴったりフィットするオーダーメイド補聴器が合うかもしれません。

また、耳の中も汗をかくことをご存じですか?暑いからかく通常の汗とは違って、ホルモンの働きによって分泌される汗です。この汗の量は個人差が大きいといわれています。耳の中が湿りやすい人は、より通気性が良いこちらの構造の方が、こもらなくてより快適に感じるかもしれません。

②バリエーション豊富な、柔らかい耳せんを選べる

耳せんは、サイズも形も豊富な種類があります。例えばSilk Charge&Go IX用の耳せんは、なんと17種類もあります。
「スリーブ3.0」と呼ばれる耳せんシリーズは、4種類のサイズに空気孔の空き方が3種類で合計12種類。「イヤチップ3.0」と呼ばれる少し特殊な形状の耳せんが5種類です。
これらの耳せんは、使用者の聴力や求められる通気性、音の漏れにくさ等、いろいろな要素を考慮して選択されます。どれが自分に合っているのか、専門知識のある販売スタッフに判断してもらう必要があるので、お店の人と相談して選んでください。また、耳せんはとても柔らかい素材なので耳の付け心地も軽く、硬い素材のオーダーメイド補聴器が苦手、という人にもお勧めです。

③すぐに試せる、すぐに購入できる

Silk Charge&Go IXは、補聴器本体がすでに出来上がっているので、オーダーメイド補聴器よりも早く入手することができます。お店に在庫があるなら、すぐにその場で使い始めることもできますね。在庫が無くても、2~3日で取り寄せてくれるでしょう。

Silk Charge&Go IXの詳細はこちら

• オーダーメイド補聴器の特徴


①ぴったりフィットする
オーダーメイド補聴器は、その人の耳の形状に合わせて1台ずつ作っているので、耳にぴったりフィットして外れにくくなります。音漏れによるハウリング等も発生しにくくなります。
その反面、通気性は既製品ほどは良くありません。また、耳に入る部分は硬い素材なので、圧迫感を感じたりする方は既製品も試したほうが良いかもしれません。

②いろいろカスタマイズ可能

オーダーメイドの補聴器は注文を受けてから1台ずつ作られるため、いろいろなオプションをつけることができます。
例えば、使用者の名前を印字したり、左右わかりやすくするためにマークをつけたり、ずれにくくするために滑り止めをつけたりすることができます。
また、色の選択肢も多くなります。Insio IXの場合、IICならシェルの色が3色、CICならシェルの色が4色から選べます。左右違う色にすると見分けやすいですし、好きな色を選べば手に取るたびに気分も高揚しますね。

③耳型をとる必要がある、注文から届くまで時間がかかる

自分にぴったりの補聴器を作るには、耳の型をとる必要があります。販売店で専門スタッフがシリコンのような素材を耳に注入して型を取ります。出来上がった耳型は補聴器メーカーの工場へ送られ、耳型を元に技術者が補聴器をデザインし、3Dプリンターで作製したシェルに部品を組み込んでいきます。
このような過程を経て作られるオーダーメイド補聴器は、注文から納品まで1週間以上かかることが多いようです。

Insio IXの詳細はこちら

このように、既製耳あな型とオーダーメイド耳あな型は、それぞれに特徴があります。ご自身の耳の状態や聴力、お好みを販売店の専門スタッフに相談したら、きっとあなたに一番合う補聴器を選んでもらえるでしょう。

充電式の耳あな型補聴器は3器種

使い勝手が良くて人気な充電式の耳あな型補聴器は、シグニアからは3器種発売されています。既製耳あな型はSilk Charge&Go IXとSignia Active、オーダーメイド耳あな型はInsio Charge&Go AXです。

3器種にはそれぞれ特徴があり、サイズも搭載される機能も少し異なります。興味がある方は、ぜひそれぞれの特徴を確認した上で、どれが自分に合うのか検討してください。

Signia Activeの詳細はこちら

シグニア補聴器は、2週間自宅や職場でじっくり補聴器を試聴できるお試しプログラムを提供しています。いろいろな器種を比較検討している方は、ぜひこのサービスご活用ください。お近くのシグニア補聴器2週間お試しプログラムを実施している販売店のご紹介はこちらからお申込みください。

2週間お試しプログラム取扱店ご紹介サービスはこちら


トップへ