補聴器を始めるならお早めに!早期装用が良いとされている理由

難聴を自覚していても、まだ症状が軽かったら、「まだ聞こえるから補聴器を使うには早い」、「もっと年がいってからでいいんじゃないの?」と思ってしまいますよね。ですが、補聴器はなるべく早くから使い始めることをお勧めします。補聴器を早くつけた方が良い理由はたくさんあります。

より良いコミュニケーションと心の健康

 

 

難聴の場合、本来問題なく聞き取れるはずの会話もうまくいかず、同僚、家族や友人とのコミュニケーションがギクシャクしがちです。難聴を放置してしまうと、コミュニケーション不足で人間関係が疎遠になり、ストレスやうつ等で心の健康に影響を与える可能性さえあります。

 

補聴器を使って聞こえを改善させると、何気ない雑談や冗談のやり取り等の会話が楽しめるようになり、コミュニケーションの改善が期待できます。「聞こえ」の改善は円滑なコミュニケーションの助けとなり、人間関係を良くし、生活の質(QOL)を高めるきっかけになるでしょう。

生活上の危険の回避

後ろから近づいてくる車や自転車に気が付かなくて、びっくりした体験はありませんか?周囲の状況を把握するために、音というのはとても大切な情報です。ですが、軽い難聴でもこの重要な音が聞き取りづらくなってしまいます。

 

車や自転車に乗っている人は、他の人の聞こえの状態を知りませんし、自分が近づいていることは歩行者が分かっているだろうと思い込んでいる場合もあります。そのため、自転車が近づいていることに気づかない歩行者が急に動いて、後ろから来ていた自転車と衝突してしまう、などの危険な状況が発生することがあります。

補聴器は、周囲の状況を把握して危険を未然に防ぐのを助けてくれます。さらに両耳装用の場合、どの方向から音が来るかが分かりやすくなり、より安全につながります。

 

音で脳に良い刺激を与える

 

 

会話でのコミュニケーションは、当たり前ですが「耳で言葉を聞き取る」ことから始まります。耳で言葉を聞いて、脳で思考し、言葉で返す、というのが会話をするときの処理プロセスです。あまり知られていませんが、言葉を聞き取る能力は、使い続け、刺激を与え続けなければ衰えてきます。人間の他の部位と同じですね。難聴の状態が長期間続くと、脳が「聞こえないことが普通だ」と誤解して、活動量が減少し、聞き取る力が衰えてしまいます。そして次第にミュニケーション能力も衰退していきます。補聴器を早期に装用すると、いち早く十分な音を脳に伝えられるので、脳は音の刺激を受け続けることができ、精神的な活力を維持しやすくなります。

 

難聴と認知症の関係は近年しばしば指摘されています。認知症の原因の一つが難聴である、というものです。難聴になると必ず認知症になるわけではありませんが、難聴によりコミュニケーションが少なくなったり、社会との関わりが減ったりすることで、認知機能に影響が出る可能性があります※。

※出典:(公財)テクノエイド協会「福祉用具シリーズ vol.19」

 

【難聴と認知症の関係についてはこちら】

早くつけると早く慣れる

軽い難聴であっても、早期に最適な補聴器を装用し始めれば、補聴器を通した聞こえ方により早く慣れることができ、補聴器の効果も得られやすくなります。補聴器をつけない期間が長く続くと、聴覚関連機能が衰え、いざ補聴器を装用しても聞こえに慣れることが難しくなってしまいます。

 

日本では、65歳を超えると難聴者の比率が上がりますが、 補聴器所有者の比率が上がるのは75歳を超えてからです。つまり、多くの方は難聴に気づいても、それに不便を感じていても、補聴器を装用するまでに我慢してしまうのです。諸外国に比べてもその傾向が顕著です。日本では難聴に気づいてから補聴器を購入するまでに平均4~6年がかかりますが、ドイツの場合は平均2年です。何年もの間、難聴による不便を我慢しながら生活すると考えたら、とてももったいないことですね。また、補聴器をつけないまま時間が経ち、聞く力を一層低下させてしまうケースが多くあります。

 

【補聴器って何歳くらいから使うの?関連記事はこちら】

 

補聴器所有者の内54%が「もっと早く補聴器を使用していればよかった」と思っている、という調査結果が出ています。もしあなたに難聴の症状があり、補聴器が役立つと耳鼻咽喉科の先生に言われたら、まずはお試しで補聴器を使ってみてはいかがでしょうか。設備の整った販売店なら、聴力測定を行い、使用者の耳に合った調整をした上で補聴器を貸し出し、自宅など普段の環境で聞こえの改善を体感することができます。まずはご相談だけでもお気軽にお越しください。

 

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