
補聴器と一緒に使う「イヤモールド」とは?快適性と効果を最大化する秘訣
補聴器を使い始めたばかりの方や、現在使用中の方でも、イヤモールドの存在をあまり知らない、という方はいらっしゃいませんか?実は、この小さなパーツが、補聴器の効果に大きく寄与することができます。今回は、補聴器のイヤモールドの役割と、あなたの聞こえをより快適にする理由を詳しく解説します。
イヤモールドとは
イヤモールドとは、一人ひとりの耳の形に合わせて作るオーダーメイドの耳せんです。主にRIC型・耳かけ型補聴器で使用され、耳の形状にぴったりとフィットするよう設計されています。いま販売されている補聴器は、各メーカーによって既製品の耳せんも提供されていますが、既製の耳せんでは合わないという方に、イヤモールドがおすすめです。
イヤモールドを使うメリット
■一人ひとりの耳の形に合わせてオーダーメイドで作るので、しっかりはまって外れにくい
イヤモールドは、使用者の耳の形に合わせて作られるため、特に耳が小さかったり、形が特殊だったりする方にとって、既製品の耳せんではなかなかフィットしない場合でも、イヤモールドならぴったりとフィットします。
イヤモールドは耳にしっかりと固定されるため、補聴器がズレたり、落下したりする心配が少なくなります。スポーツや外出時など、アクティブに動く方にも安心です。
■耳にしっかりフィットするので、ピーピー音(ハウリング)を起こしにくい
イヤモールドは耳道に密着するため、補聴器から出た音が外に漏れにくくなります。これにより、ハウリング(ピーピー音)を軽減し、よりクリアで自然な音を届けることができます。特に騒がしい場所で外部の騒音を遮断する効果も期待できます。
■耳道部の長さ、音道の形、ベントを調整することで、聞こえに合わせた細かな音の調整も可能
イヤモールドは、単に耳にフィットするパーツというだけでなく、補聴器の音を調整し、聴こえを最適化するための重要な役割を果たします。例えば、耳に入る部分の長さ、音を通すための穴や通気穴の形状を変えることで、聞きたい音をさらに強調したり、こもり感を解消したり等、音の聞こえ方を調整することが可能です。
詳しくは下記の動画もご確認ください。
イヤモールドを作るには?
イヤモールドは、補聴器販売店で耳の型を取り、オーダーメイドで作製します。型取りは簡単で痛みもありません。作製には数日から1週間程度かかります。
イヤモールドの種類
シグニア補聴器のイヤモールドは、形も素材もバリエーション豊富。
耳介(耳の外側の部分)全体を覆う大きな形状から、耳道(耳の穴)に収まる小さなものまであります。素材も硬めのアクリル製や、柔らかいシリコン製のものがあります。最適な形状・素材を選ぶためには、補聴器販売店の専門スタッフに相談し、自分の耳の形や聴力レベル、ライフスタイルに合った形状を選ぶことが重要です。
イヤモールドのお手入れ方法
イヤモールドは、毎日表面の汚れを落とし、音の出口をブラシで掃除するお手入れが必要です。また、定期的に専用のクリーニングツールやイヤモールド用洗浄液を使って、お手入れしましょう。汚れが気になる場合は、ぬるま湯で洗うこともできますが、必ず完全に乾かしてから使用してください。
イヤモールドは、補聴器の効果を最大限に引き出し、快適な聞こえをサポートする重要なパーツです。快適性、音質、装着感など、さまざまな面でメリットがあり、補聴器を使いこなすためのツールと言えるでしょう。補聴器を使っていて、何か違和感を感じている方、もっと快適に、もっと効果的に補聴器を使いたいとお考えの方は、ぜひイヤモールドの使用を検討してみてください。補聴器販売店で詳しい説明を受けることができます。