補聴器をより良い状態に保つ秘密は?クリーニングはプロに依頼すべき?

補聴器は、毎日使う精密機械です。長時間肌に触れるため、衛生面が特に気になりますね。また、なるべく長く使いたいと思う方も多いでしょう。ところで、「補聴器のクリーニング」って、自分で洋服を洗濯するように簡単にできるものなのでしょうか?それとも、プロに頼んだほうがいいのでしょうか?「補聴器のクリーニング」について詳しく見ていきましょう。

補聴器のお手入れが必要な理由

補聴器は毎日装用する精密機械であり、耳垢や汚れがたまりやすいものです。補聴器の汚れを放置すると、次のような問題が生じることもあります。

①耳垢による影響

耳垢は自然に耳の外に出ていくメカニズムがあります。ですが補聴器を装用することで、それが妨げられ、耳垢が蓄積してしまうことも。そうすると、補聴器の細かい部分に耳垢が詰まる可能性があります。音の出口が詰まったり、音を捉えるマイクが詰まったりすることで、音が聞きづらくなったり、故障の原因になったりもします。

正しい耳掃除の方法はこちら

②水分や湿気による影響
補聴器の内部は水分に弱く、汗や湿気でサビてしまい、補聴器が故障することもあります。

こうした問題を防ぐために、補聴器のクリーニングがとても重要です。
ではお手入れは家で行ったほうが良いでしょうか。それともプロに頼むべき?
結論はズバリ、「家で毎日お手入れをし、さらに定期的に補聴器販売店に依頼する」です。

自宅でできる補聴器のお手入れは?

まずは、家庭での「毎日のお手入れ」がとても大事です!簡単にできることを、以下の3つにまとめました。

① 補聴器の表面の汚れの拭き取り

メガネ拭きのような柔らかい布で、補聴器の本体の汚れを毎日拭き取りましょう。補聴器を清潔な状態に保つことで、耳垢の蓄積や補聴器の詰まりを防ぐことができます。

② 耳垢の掃除


専用のブラシで補聴器の音の出口を掃除しましょう。その時補聴器は下向きに持ち、下からブラシをあてて、ゴミが補聴器の中ではなく外に落ちるようにします。
補聴器の音の出口には耳垢を防止するプロテクターがあります。この部品に耳垢などの汚れがたまると、補聴器から出る音が小さくなったり、故障の原因にもなります。

③補聴器の乾燥


補聴器は水分にとても弱いものです。汗や湿気は補聴器内部の精密機器にダメージを与える可能性があります。梅雨の季節や冬は特に注意が必要です。
就寝時など補聴器を使わない時は、毎回補聴器を乾燥カップや補聴器乾燥機に入れるようにしましょう。

補聴器をきれいに保つため、この簡単なお手入れを毎日の習慣にしましょう。
また、補聴器の種類によってお手入れ方法が異なる場合があります。器種の取扱説明書を参考にしてください。

下記リンクで、自宅での「毎日のお手入れ」について詳しく紹介しています。ぜひ、ご確認ください。

補聴器の毎日のお手入れについて」詳しくはこちら


また、シグニア補聴器の公式YouTubeチャンネルでも、多くの器種のお手入れ方法を紹介しています。ぜひ、ご確認ください。

シグニア補聴器の公式YouTubeチャンネルはこちら

補聴器のスターターセットもあります!

補聴器の内部をご自宅でクリーニングすることはお勧めできません。内部の部品は非常に繊細で、誤って壊してしまうこともあるからです。補聴器に異変を感じたら、補聴器販売店で相談しましょう。 補聴器のお手入れ専用のクリーニング専用品も様々あります。シグニア補聴器の「スターターセット」には、補聴器をきれいにするための必需品が揃っています。各種補聴器に対応できるよう、さまざまなツールが含まれています。
ツールを購入または使用する時は、必ず補聴器販売店で正しい使い方を教わることをおすすめします。自己流で補聴器を掃除すると、故障の原因となる可能性がありますのでご注意ください。

プロによる補聴器のクリーニングとは?

自宅でのお手入れは大切ですが、補聴器の内部を自分でリーニングすることはお勧めできません。内部の部品は非常に繊細で、誤って壊してしまうこともあるからです。
そこで必要になるのが、補聴器販売店にいる補聴器のプロによるクリーニング。
補聴器販売店ならではのメンテナンスをしてもらえます。これは3ヶ月に一度が目安です。


プロならではの補聴器のお手入れとはどんなものでしょうか?

専用機械やツールで、補聴器内部の湿気を取り除いたり、細かな部分の汚れを吸い取ったり、などのメンテナンスをしてくれます。

補聴器の清掃だけでなく、他の箇所の点検や音の調整も同時に可能な場合があります。お店によってお手入れの内容が違いますので、補聴器を購入したお店に相談してみてください。


補聴器は、難聴の方にとって日常生活で欠かせない貴重なデバイスです。補聴器を良い状態に保つために、「毎日のお手入れ」、と「専門家による定期的なクリーニング」を欠かさずに行ってください。


トップへ