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シグニアの補聴器による耳鳴り治療

耳鳴りとは、実際には存在しない雑音・異音が耳の中で聞こえる状態のことです。一日中鳴り続ける耳鳴りに、世界中で多くの人が悩まされています。そんな「音が鳴っている状態」の改善に補聴器が役立つ場合があることをご存じですか? 今回は補聴器による耳鳴り治療をご紹介します。

耳鳴りは、ストレスやイライラに直結します。耳鳴りを確実に消す薬や治療法はないとされ、「治らない」と諦めている方もいるかもしれません。しかし、うまくコントロールして緩和することができないというわけではありません。昨今では、補聴器を利用した音響的な耳鳴り治療が注目されています。

ノイズによる耳鳴り治療

補聴器には、「耳鳴り治療機能」が搭載されている器種があります。シグニア補聴器の多くにこの機能が搭載されています。この機能をオンにすると、補聴器は周りの音を大きくするだけでなく、ノイズ(ザーという音等)を同時に出します。

普通は「ノイズがずっと聞こえるなんて嫌だな」と思いますよね。ですが、大きすぎない音量のノイズを常に聞き続けることによって、「キーン」「ブー」といった耳鳴りばかりが気になる、あのストレスある状態を改善することができる可能性があります。

シグニアの補聴器は、個々の症状に合わせて選ぶことができるように、複数のノイズや波の音を用意しています。医師は患者さんの耳鳴りの状態を確認し、それらの中から患者さんにとって最適なものを選んでくれます。(耳鳴りの診断、治療は、医師が行います。まずは近隣の耳鼻咽喉科の医師にご相談ください)

信号ノイズによる耳鳴り治療

一般的にはザーというノイズを使うことが多いのですが、シグニアの補聴器にはさらに4種類の心安らぐ波の音も搭載されています。細かい波やゆったりとした大きな波、または「パラダイスビーチ」と名付けられた、この治療のために考案された波の音など、豊富な種類の中から選ぶことができます。

「パラダイスビーチ」は、世界的に有名な耳鳴り治療専門医であるPawel Jastreboff博士によって考案されたものです。心地よい波の音が不快な耳鳴りから意識をそらし、患者さんに安らぎの時間を与えてくれます。

シグニアの耳鳴り治療への取り組み

多くの耳鳴りは「難聴」を伴う、ということをご存じですか?

実は耳鳴りの患者10人のうち9人には、難聴の症状もあると言われています。「耳鳴りのせいで、人の声や物音が聞こえにくくなった?」と思いがちですが、耳鳴りがあるから難聴になる、というわけではありません。その逆、「難聴が原因で耳鳴りが生じる」ことが多いのです。難聴で耳鳴りが起こるメカニズムは下記の記事も合わせてご確認ください。

耳鳴の原因・種類と対処方法についてさらに詳しくはこちら

そこで、単に「補聴器を使う」という方法で耳鳴りを治療することもあります。この方法は、耳鳴りを緩和するのと同時に、音を聞きやすくすることができます。もちろんシグニア補聴器もこの方法に利用されます。

補聴器を使用した音響療法は、医師による教育的カウンセリングなどとの併用で、さらに高い効果をもたらします。

繰り返しになりますが、耳鳴りの診断や治療法の選択は、医師が行います。補聴器を使うかどうかも医師が判断しますし、補聴器に搭載されている耳鳴り治療機能をオンにするのは医師でないとできません。

「耳鳴りがする」「耳鳴りで日常生活に集中できない」など、耳鳴りに関することは、補聴器販売店ではなく耳鼻咽喉科の医師に相談してください。

難聴だけでなく他の病気も耳鳴を引き起こす場合があります。詳細はこちら

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