聞くことで疲れがたまる?難聴になると疲れやすい理由

近年PCやスマートフォン等の使用で、目の疲れが蓄積する「眼精疲労」の症状で悩む方も少なくありません。「ピントが合わなくなる」、「目の奥の痛みや肩こりで仕事に集中できない」等、日々の生活に支障をきたす場合もあります。
これと同じように、難聴者の場合、「聞く」ことで疲れがたまってしまうこともあるといわれています。それはなぜでしょうか。

「聞く」のは耳だけじゃなくて「脳」も

音を聞くのはどこでしょうか?もちろん耳ですよね。ですが実は、「脳」も重要な役割を果たしているのです。

耳は音を拾い、耳あなを通して音を鼓膜へと伝えます。さらに内耳で音の振動は電気信号に変換され、聴神経によって脳へと伝達されます。

脳は、届いた音を「重要か・危険か・不要な音か」等に選別します。そして、その音が何を示しているのかを認識します。つまり、いくら耳が音を伝えても、脳がその音を「意味を持つ情報」と認識してはじめて、私たちはその情報を理解することができるのです。

なぜ難聴だと聞くことで疲れてしまうのか

 

難聴が生じると、音から得られる感覚が弱くなるため、脳は何らかの形で失われた感覚を過度に補おうとします。聴覚が衰えたぶん、触覚や視覚などをより鋭くしようと一生懸命働くのです。例えば相手の唇の動きや表情、身振りなどを読み取ったりと、様々な方法で情報を集めようとします。しかし脳が余計に働いたことで、私たちはいつも以上に疲れを感じたり、集中力が低下したりします。

また、危険を察知するための音も聞こえにくくなることで、無意識のうちに不安になってしまうこともあるでしょう。難聴者の場合、これらの対応で脳に大きな負担がかかることになり、より多くのエネルギーを消費することで、「聞く」ことが疲労感の原因になってしまいます。

難聴が脳にもたらす影響はこちら

どうすれば疲れを緩和できるのか

 

このような疲れを避けるには、まずは聞き取りやすい環境を作ることが大切です。

例えば、会議をするときには静かな個室に移動したり、車内では流れる音楽の音量を落としたり、パーティーのような騒がしい環境でおしゃべりするときは人混みを離れたり、ということです。

また、医学の専門家がアドバイスしている「疲れた脳を休ませる方法」も参考にするとよいでしょう。よく言われているのは、十分な睡眠の確保、運動や趣味で気分を切り替える、ストレスや疲れを感じた時に深呼吸でリラックスする、等です。いろいろな方法があるので、ぜひ自分にあったものを導入してみましょう。

補聴器が疲れを軽減してくれるのか

 

聞くことで疲れてしまうなら、補聴器で音を大きくすればいいのでしょうか?

もちろん補聴器は脳の負担軽減に一役買います。ですが、単純に音量を大きくするから疲れなくなるのではありません。

補聴器には、脳が音をきちんと理解できるようにサポートする様々な機能が搭載されています。例えば、騒がしい場所では会話と雑音を分けて処理して会話がしっかり聞こえるようにしたり、後ろから声が聞こえてきたらその方向の音にフォーカスしたり、周囲の状況に応じて耳に届ける音量を自動で変更したり、などなど、複雑かつ繊細な調整を自動で行ってくれるのです。

補聴器を装用したら完全に疲れないということではありませんが、補聴器のこれらの機能が難聴者の聞く努力を軽減し、聞くことで感じる疲れを低減することにもつながります。

 

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日常生活の騒がしい環境でよく聞き取れない、聞き取りになんとなく疲れを感じる方は、まず自分の聴力レベルを一度確認すると良いでしょう。シグニア補聴器のWEBサイトでは、オンラインで簡単にできる無料聴力テストがあります。耳鼻咽喉科の先生の診断に取って代わるものではありませんが、現状の聴力を把握するのに役に立ちます。

 

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