
補聴器を使いこなせるようになるまで その二
「補聴器を使いこなせるようになるまで」の一回目では、補聴器を初めて使用する方は、快適に聞こえるまである程度の期間のトレーニングが必要なことをご説明しました。今回は、早く補聴器に慣れるために、トレーニングする上で大切なポイントをまとめてご紹介します。
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聞こえについて
補聴器について
トレーニングのポイント
慣れとともに少しずつ補聴器の音量を上げていく
音の聞こえにくい状態に慣れてしまった脳に、始めから大きな音を入れてしまうと、うるさくて我慢できなくなってしまうことがあります。そのため、補聴器を使い始めるときは、まずは本当に必要な音量よりも少し小さめの音量に設定することがあります。補聴器の効果を実感できる音量で、うるさく感じながらも我慢できる程度の音量です。まずはそこから、少しずつ脳を音に慣らしながら、徐々に音量を上げていきます。
毎日できるだけ長い時間使う、いろいろな音を聞く
今日は補聴器をつける、明日はつけない、というような使い方をしていると、脳がどちらの音に合わせていいかわからなくなるので、慣れるのに時間がかかってしまいます。できれば朝起きてから夜寝るまで1日中、また毎日補聴器をつけましょう。補聴器をつけても普段と同じような生活を送り、いろいろな場所で様々な音を聞いてみましょう。ただし、どうしても疲れてしまう場合は、無理をせずに補聴器を外し、補聴器販売店に相談してみてください。
定期的に販売店に通い、その時々の聞こえに合う調整をする
補聴器を使い始めると、だんだんと脳が音に慣れていきます。その過程で聞こえ方も少しずつ変化していきます。それに合わせて補聴器から出る音を少しずつ大きくしていき、最終的に必要なボリュームまで上げていきます。定期的に補聴器販売店に行き、聞こえ方がどうか、補聴器の効果はどのくらいかを確認してもらいながら、適切に補聴器を調整してもらいましょう。また、困ったことや気になることがあれば、気軽に購入した販売店にご相談ください。
より良い聞こえにするためご本人の意欲と周りのサポートが大事
初めての補聴器は、使い方も聞こえ方もすぐには慣れにくいものですが、「自分には合わないから使えない」とすぐにあきらめてしまうのはもったいないことです。適切なトレーニングを行うことで、多くの方はいつの間にか補聴器に慣れてしまいます。気楽に、少しだけ我慢をしながら、前向きに取り組みましょう。
また、ご家族の方や周りの方々にご協力していただくことが何よりも大切です。ご家族に特に気を付けていただきたいのが、これまでのように大きな声で話しかけないようにすること、耳元の補聴器に向かってすぐそばから話しかけないようにすることです。そうするとかえって聞き取りづらくなってしまうこともあります。普通の声の大きさで、正面から口元を見せながら話しかけてください。ご家族の方や周りの方々と一緒に、積極的な姿勢でトレーニングを頑張っていきましょう。
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