年末年始の聞こえはどうでしたか?カクテルパーティー効果とは?聞こえに不便を感じたらお早めに対策を

普段は離れて暮らしている家族・親戚との団らんの時間や、友人と久しぶりの再会は、とても愛おしいものですよね。また長期休暇を利用して旅行にいかれる方も多いと思います。
このように、普段あまり経験しない環境にいると、思わぬ聞こえづらさを感じることがありませんか。また、久しぶりに会った両親の聞こえが思った以上に変化していた、ということはありませんでしたか?

もしかして難聴?と思う瞬間

年末年始や長期休暇の時は、家族や親戚、友人と食卓を囲んで、大勢で会話や食事を楽しむ方も多いのではないでしょうか。そんな賑やかな時は、一度に複数の人が話したりします。それに加えて、テレビの音、食器が触れる音、子供がはしゃぐ音等、雑音が多く発生する環境になります。

 

普段は同居家族が少ない方にとっては、普段とは違って雑音が多い環境になると、日常生活では気付かなかった聞き取りづらさを経験することがあると思います。

もちろん家の中だけではありません。ドライブでは走行音などの雑音に邪魔されて、お隣や後ろからの家族の声が聞こえにくくなる傾向があります。
また、BGMの大きいレストランや、ざわざわとした話し声がするカフェなど、音があふれる空間では、特に会話が難しく感じる方も多いでしょう。

それは、もしかしたら「聞こえ」が低下してきたサインかもしれません。

騒がしい環境は聞き取りが難しくなる

 

雑音が多い騒がしい場所は、健聴者にとっても言葉の聞き取りが難しい環境です。ですが、自分に必要な事柄だけを選択して聞き取る聴覚の働きがあるので、必要なことを聞き取ることができます。

この機能を「カクテルパーティー効果」と言います。カクテルパーティーのように騒がしいところでも聞き取れる、という意味です。

カクテルパーティー効果は、私たちの耳と脳が持つ特別な働きです。1953年にイギリスの心理学者コリン・チェリー氏によって初めて証明されました。チェリー氏が行った実験は、被験者の左右の耳に、同時に、異なる音声を聞かせます。そして、どちらか片方の耳に注意を傾けるよう指示します。そうすると、指示されなかった耳の音声が聞こえなくなる、という結果が出ました。この実験で、人は意識を向けた情報を優先して聞き取ることが証明されたのです。

 

カクテルパーティー効果のメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、難聴の場合、カクテルパーティー効果が弱まることが知られています。つまり、健聴者よりも雑音下での聞き取りが難しくなってしまうのです。


 聞き取りにくさを自覚したら 

もしガヤガヤした場所で頻繫に聞き取りにくさを経験するようでしたら、聴力測定を受ける事をお勧めします。聴力の検査で、聞き取りにくさの原因が難聴なのかを判断することができます。

また、難聴の兆候が現れたら、早めに対策を取ることをお勧めします。なぜなら難聴を放置すると、自分自身だけではなく、家族や友人など周囲の人に対してもマイナスに働くかもしれないからです。

難聴の兆候はこちらをご確認ください

よりよい意思疎通のため

難聴者と話す場合、話し相手は同じことを何回も言ったり、大きな声ではっきり発音するよう努力したりします。そうしたやり取りはお互いを疲れさせてしまいます。話が成立しない、意思疎通がうまくいかないことが続くと、人間関係がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。

今は、話し声を文字に起こしてくれる便利なアプリやデバイスがあります。それを活用して家族・友人同士とやり取りすることもできますね。ですが、大事な話や相談事がある場合は、大切な家族や友人と顔を合わせて、じっくり話したいと思うでしょう。もし難聴者が、様々な方法で聞こえを改善したら、お互いによりスムーズにコミュニケーションをとることができるでしょう。

お互いの気持ちの配慮

家族や友人が心配して、適切な検査と対策が必要だと言っても、本人が難聴を認めたがらない場合があります。「自分は大丈夫!」と言い張るのは、周囲を心配させたくないだけでなく、自分が難聴であるという事実をなかなか受け入れられない、という気持ちが働く場合もあります。

本人の気持ちも大事ですが、家族や友人にとっては、難聴に早く対処して生活を楽にさせたい等、心配する気持ちもありますよね。お互いに平行線なままにならないよう、いろいろ対策を相談しましょう。

安全に関する懸念


家族や友人が「何かしらの対処をしたほうがいい」と忠告するのは、何よりも安全面を心配しているためでしょう。難聴に対処しないことによって生じる問題の中でも、特に安全に関することは重要です。 難聴の程度によっては、車の走行音やクラクションが聞こえない可能性があります。自転車が走る音も聞こえなくなるので、歩道を歩いていても危険に遭遇することがあります。

最近は電気自動車やハイブリッド車が増えましたね。走行音が静かなこれらの車は、20キロ以下のスピードで走行する場合、車の外に付けられたスピーカーなどから人工的な音を発する、という業界基準が設けられています。つまり歩行者に接近を知らせるために、あえて音を出しているのです。その音量は50デシベル程度で、環境によっては中等度~高度難聴の方は気付きにくい場合があります。

このように難聴者は周りの環境を把握しにくくなるので、家族が心配するあまり、「出かけちゃダメ!」とあれこれ干渉したり、過剰に安全面について指摘したら、難聴者も嫌な気持ちになるはずです。

 

難聴と交通安全についてはこちら

 

聞こえにくさを感じたらまず医師にご相談を

難聴が要因となって意思疎通がうまくいかなかったり、どのように対処するかで意見が分かれたり、安全面でのトラブルが起きたりすると、結果として難聴者を気遣う家族や友人にもストレスをかけることになってしまいます。

難聴が日々の生活にどのような影響を及ぼすかは、具体的に予測できません。何が起こるかわからないという不確定性が、本人だけでなく家族や友人にもストレスを与えます。

ストレスを解消するために、まず難聴と向き合うことはその第一歩です。難しいかもしれませんが、その決断は自分だけでなく、周囲の人全員のメリットになる可能性があります。

難聴かなと思ったら、早めに耳鼻咽喉科の医師に相談しましょう。

あなたの聴力を確認してみましょう

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