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【総まとめ】立冬が過ぎそろそろ冬到来?寒い時期に補聴器ユーザーが注意すべき点

11月7日は「立冬」、「これから冬が始まり、寒くなっていくよ」という意味だそうです。まだまだ秋の気分ですが、朝晩冷え込む日も増えてきましたね。人間が季節の変化に合わせて服を増減させると同じように、実は補聴器も寒い時期になると、取り扱い方を変える必要があること、ご存知ですか?

温度が下がると補聴器用電池の減りが早くなるって本当?


気温が下がると、電池式補聴器を使用されている方は、空気電池の寿命が短くなると感じることも多いのではないでしょうか。補聴器に使われる電池は「空気電池」という種類で、電池の中に空気を取り入れて発電しています。そのため、周囲の空気の温度や湿度に大変影響されやすいもです。
電池の寿命を縮める3大要因は「低い温度」、「乾燥」、「二酸化炭素」です。補聴器用の空気電池は空気との化学反応によって発電しています。温度が下がると反応が鈍り、電圧が上がるまで時間がかかります。また、乾燥と二酸化炭素は電池を劣化させ、電池寿命を縮めてしまいます。
この3大要素は、冬の特徴そのものです。冬は寒く、空気が乾燥し、換気の頻度が減るために室内の二酸化炭素濃度が上がります。だからこそ、冬は補聴器用電池に対してのちょっとした心遣いがい必要になります。

冬の電池の上手な使い方

1. 電池や補聴器が冷えているときは、乾いた清潔な手で電池と補聴器をそっと温めてから使用してください。(低温防止)
2. 補聴器を乾燥ケースに入れる時は、電池を補聴器から取り出し、電池は乾燥ケースに入れないでください。(乾燥防止)
3. 石油、ガスストーブ等の暖房器具を使用する場合は、換気を十分に行ってください。(二酸化炭素濃度を下げる)
※1日など極端に短い期間で電池がなくなる場合は、補聴器が故障している場合もあります。補聴器販売店に点検を依頼してください。

また、補聴器用の電池は購入時にシールが貼られています。このシールは電池に空いている小さな穴をふさいています。シールを剥がすとこの穴から空気(酸素)が取り込まれて、発電するのです。つまり、シールをはがしてしまうと、補聴器を使用していなくても電池が少しずつ消耗してしまうということです。補聴器を使用しなかったのに電池残量が無くなってしまった、というのはこれが原因かもしれません。新しい電池のシールをはがしたら、なるべく補聴器を使い続け、電池を使い切る習慣をつけましょう。
補聴器用電池を少しでも長く使えるよう、ぜひコツをおさえてお使いください。
 

充電式補聴器の場合

 

補聴器用電池は性質上、寒い時期にどうしても寿命が短くなりますが、充電式補聴器は少し低い気温や、二酸化炭素が多い環境でも空気電池ほど影響を受けないと言われています。充電式補聴器に使われているリチウムイオン電池は、零下など極端に寒い場所ですと、電池の内部抵抗が大きくなり、充電可能な容量が小さくなってしまう場合があります。ただ、寒さの影響で充電の持ちが悪くなるのは一時的なものであり、適切な温度に上昇すれば、パフォーマンスも元に戻ると言われています。

寒い地域に住んでいる充電式補聴器ユーザーは、寒い室外にいる場合、補聴器が低温にさらされないよう気を付けましょう。夜充電する場合は、温度が低い玄関や窓際ではなく、暖かい部屋で行ってください。

結露と静電気にも気を付けましょう

眼鏡をかけている方は、外から暖かな室内に戻った瞬間、メガネのレンズが曇った経験があると思います。室内と屋外の温度差が大きい冬は、暖かい室内の空気が急激に冷やされ、結露ができやすいのです。補聴器もこのような温度差によって、チューブ内等に水滴が溜まってしまうことがあります。結露は補聴器内部の精密機器に影響を与えるだけでなく、耳かけ型補聴器では、耳せん部分と本体をつなぐチューブを詰まらせて音が聞こえづらくなったり、腐食を引き起こしたりする可能性があります。

また、寒い時期は空気が乾燥し、静電気が発生しやすくなります。静電気は小さいゴミや埃を吸い寄せて、マイクにくっついてしまうと音を正確に拾うことができなくなり、聞こえが悪くなります。また外部からの大きな電圧がかかる静電気は、器械に衝撃を与え、補聴器が壊れてしまうこともあります。ぜひ下記の記事を確認して対策しておきましょう。
結露と静電気の対策はこちら

耳は気温の影響を受けやすい



補聴器だけではなく、耳も寒さに影響されやすいものです。体の他の部分とは異なり、耳には暖かく保つための脂肪層がないため、寒い室外にいる時に、耳が最も速く冷えるのです。寒さによる血流の悪化で生じる一般的な症状は、耳鳴り、耳垢の蓄積、むくみなどがあります。また寒い時期は一般的に体調を崩しやすい時期で、暖かい季節に比べて風邪やインフルエンザなどが増え、急性中耳炎を引き起こすこともあります。すでに難聴の症状がある方は、悪化する恐れがあります。ぜひ体を温める食事や、十分な睡眠をとるなどして、体調を整え対策をしてください。

補聴器を寒さから守り、耳の健康を保つため、補聴器を使用している方は外出する際に、帽子やマフラーなどを使用して、耳と補聴器の両方を寒さから守りましょう。
寒い時期の耳の健康管理についてはこちら

 

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