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お祭りや花火大会に行った後に耳に違和感?音響外傷に気をつけて

春から夏にかけて、お祭りや花火大会等いろいろなイベントがあって、楽しいですしワクワクしますね。しかし大きな音を聞いた後、「耳が痛い」、「耳鳴りがする」、「耳詰まった感じがする」と、耳の症状を訴える方もいます。その場合「音響外傷」を発症している可能性があります。「音響外傷」の対処法と耳を守りながら楽しむためのヒントをお伝えいたします。

音響外傷とその対処法

音響外傷とは、非常に大きな音を聞いた後、耳の中の「音を感じ取る細胞」が傷ついて発生する障害のとこです。よく見られる症状は下記の通りで、片耳・両耳どちらでも起こりうる症状です。

●耳が痛い
●耳の詰まった感じ
●自分の声が耳の中で響いているような感じ
●耳鳴がする
●難聴

音響外傷には一過性のものが多く、2~3日が経てば症状が自然に治るケースもあります。ただし、難聴や耳鳴が長引く場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診することがおすすめです。また、一時的に治っても、同じことがくり返されれば、そのまま難聴が残ってしまうこともあります。

お祭りやイベントで気を付けるべき騒音

イベント会場での音楽やアナウンス、太鼓やお囃子の音、花火が破裂する音は、思っている以上に耳への負担となります。

耳を害する騒音の音量はどれぐらい?
音の大きさはデシベル(dB)という単位で測定します。通常の会話は60 dB程度です。それより大きい85~100 dBの音は、6~8時間連続して聞くと、耳を傷める可能性が高くなります。さらに大きい110 dB以上の音は、レベルによっては数分も経たないうちに耳を傷めてしまいます。

●イベント会場、特にロックコンサートは場所によって、100dBを超える場合がよくあります。
●花火大会は、打ち上げ地点から700m程度離れた地点で約110dBを計測したというデータがあります。

知らない間に耳を傷める騒音について

 耳を守って楽しむ方法

耳をしっかり守りながらも、大きな音がする環境を楽しむことももちろんできます。

①音源から離れる
大きな音が発生するイベントでは、音源に近いほど耳を傷めるリスクが大きくなります。音量は距離が離れるほど減衰していきますので、音が大きく感じる場合、すぐに離れた場所に移動しましょう。
また、音楽を聞く時などは、大音量が予想されるスピーカーの付近は最初から避けたほうが良いでしょう。
花火大会の場合、打ち上げ地点に近いほど、音が大きくなるので少し離れて楽しみましょう。

②耳せんの使用
大音量を遮断してくれる耳栓で耳を守るのも一つの方法です。
最近様々な種類の耳せんが作られていて、ライブ用のものも増えています。ライブ用耳せんは通常の耳せんと違って、大きな音から耳を守り、かつ音楽を楽しめるように設計されています。主に耳に負担となる高音域をカットするようですので、耳を守りながら音楽もしっかり楽しめます。
「耳栓をすると音を十分に楽しめないのでは?」と思われる方も、ぜひ一度試してみてください。

③耳を休める
耳栓の使用と同時に、大きな音を聞いた後は耳を休めることをお勧めします。例えば、花火大会の直後にイヤフォンで音楽を聞かない、翌日も大きな音を聞かないようにする、などしてみてください。

良い聞こえを保つには?

騒がしい環境で難聴の方はどうしたら良い?

難聴になると、騒がしい環境での聞き取り、会話の継続が難しくなることも多いでしょう。できればイベントを楽しみながら、同伴の方とおしゃべりしたり、たくさん交流できる時間を過ごしたいですよね。

最近の補聴器には、騒がしい環境での聞き取りを向上させる機能が搭載されています。シグニア補聴器の最新シリーズ「Signia IXシリーズ」は、世界初*、「ロックオン」機能搭載の補聴器です。
騒がしい環境では、会話の邪魔になる雑音を抑えるだけではなく、複数の話し相手を追いかけて声をより聞きやすくします。1秒で膨大なデータを収集して素早く処理するため、たとえ話し相手が動いても、追いかけて常に声をより聞きやすくすることが可能です。

*2023年8月、WSオーディオロジーグループ調べ

Signia IXシリーズはこちら

 大きな音は大きくしない、補聴器のテクノロジー

音が大きい環境で補聴器を使うとどうなるのでしょうか。補聴器は音を大きくするのだから、大きい音はさらに大きく聞こえる?

いいえ、実は最近の補聴器の多くに、「大きな音はそれ以上大きくしない」という機能が組みこまれています。補聴器が取り込んだ音を瞬時に分析して、耳の負担にならないように自動調整してくれるのです。

補聴器を使っていて、どうしてもうるさく感じてしまう時はどうしたらいい?たとえばライブ会場等では、補聴器を装用するには騒がし過ぎる100dB以上の大音量になることもあります。その場合、前述のように耳にダメージを与える可能性があります。補聴器は外して耳せんを使用したほうが良いでしょう。

 

お出かけの機会が多くなると、どうしても騒音にさらされる機会が増えます。お祭りやイベントなどを楽しみながら、同時に耳を守ることも考えてみましょう。騒音にさらされた後、少しでも聞こえ方の違和感や痛みを感じる場合は、早めに耳鼻科の診察を受けることををお勧めします。

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