なぜ、補聴器を販売店でメンテナンスしてもらう必要があるの?

補聴器ユーザーにとって、補聴器は毎日身に着ける大切な体の一部です。精密機器である補聴器は汗、湿気、ホコリなどが原因になって、故障してしまうことも多くあります。それを避けるために、補聴器を購入したお店で定期的にメンテナンスを受けることをおすすめします。ここでは、多くの販売店で実施している、家ではなかなかできない細かい掃除と部品の交換を紹介します。

補聴器をベストな状態で長く使うために

ご自宅で毎日補聴器のお手入れをしている方も多いと思います。毎日耳垢や汚れを落としたり、乾燥させたりすることは、補聴器の状態を維持するのにとても重要なことです。
ですが、時にはプロによるクリーニングとメンテナンスが必要です。補聴器を購入した補聴器販売店に行ってお手入れを依頼してください。多くのお店では、部品を取り外して補聴器の内部に入り込んだ埃や湿気を取り除いたり、古くなった消耗部品を新しいものに交換したりと、プロならではのお手入れをしてもらえます。一般的には3か月に1回程度、お店での点検やメンテナンスを受けることが推奨されています。

 

 補聴器の耳あなプロテクタ交換

補聴器販売店でやってもらえるお手入れの一部をご紹介します。

補聴器の音の出口には、耳あかの侵入を防ぐ小さなプロテクターが付いています。毎日のお手入れでちゃんと掃除していても、細い隙間に汚れがたまったり、老化や破損が起こったりするので、プロテクターの定期的な交換が必要になります。耳あかプロテクターの交換は、専用のツールで小さい部品を扱う必要がありますので、補聴器販売店の熟練したスタッフにお願いすると安心でしょう。

補聴器の耳せん・チューブのクリーニング

耳かけ型補聴器の場合、耳せん内部やチューブの中に耳あか等の汚れや湿気がたまることがあります。特に冬は、チューブの中で水分が結露し、チューブを塞いで音が聞こえづらくなってしまうことがあります。そのまま使用すると補聴器の性能が発揮できないだけでなく、故障してしまうこともあります。

販売店では、耳せんとチューブを外し、チューブをきれいに洗浄したり、補聴器本体の湿気を専用の器械で徹底的に除去することができます。

補聴器は精密機器ですので、掃除や部品交換は丁寧にやさしく行う必要があります。小さいものを取り扱うのが難しいと感じる場合や、ご自身でうまくクリーニングできない場合には、無理をせずに補聴器販売店で掃除をしてもらいましょう。補聴器販売店ではクリーニングだけでなく、補聴器の点検や、補聴器の音の調整も行っていますので、定期的にお店に通い販売員に補聴器の状態を確認してもらうことをお勧めします。

※ここでご紹介した内容は、すべての補聴器販売店で行われているわけではありません。また、お手入れの内容や交換する部品によっては、有償の場合があります。詳しくは各補聴器販売店にお問い合わせください。

 

トップへ