補聴器を無くしたときは?補聴器の落とし物を見つけたときは?
補聴器ユーザにとって、補聴器は毎日欠かせない、大切な体の一部です。もし補聴器を無くしてしまったら、単に生活が不便になるだけでなく、仕事や学業に大きな支障が出て、日常生活が危険にさらされることにもなります。
ですが、補聴器は利用頻度が高い分、どうしても無くすリスクも高くなります。特に最近マスクの着用が日常的になり、マスクのひもが補聴器に引っ掛かって紛失してしまうというケースが増えているそうです。
補聴器の紛失についての話題がたびたびSNSにも上がっています。落とし物の補聴器を見つけたら、どうすればいいのでしょうか。そもそも補聴器を落とさないようにするコツはあるのでしょうか?
補聴器が持ち主に戻る仕組みは
補聴器には1台1台に固有の製造番号(シリアルナンバー)が書かれています。補聴器メーカーは、どの製造番号の補聴器をどの補聴器販売店に出荷したのか、すべて記録を残して管理しています。そして補聴器販売店は、どの製造番号の補聴器を誰に販売したのかを記録しています。
つまり、補聴器に書かれている製造番号が分かれば、どの補聴器販売店が販売したものかが分かり、誰が購入したものかが分かる、ということなのです。
この仕組みを利用して、持ち主の手に戻った補聴器もたくさんあります。
警察も、この仕組みを積極的に利用しようとしているとのことです。22年2月上旬、全国の警察署に補聴器が遺失物として届いた場合の対応が周知されました。
もし補聴器の落とし物を見つけたら…
①最寄りの警察署や交番に届けてください
②警察がメーカーに製造番号を連絡し、メーカーが出荷した補聴器販売店を調べます
③警察またはメーカーから、その補聴器販売店に連絡が行きます
④補聴器販売店はその製造番号の補聴器を販売した人を調べ、持ち主に連絡します
これで補聴器の落とし物が持ち主の元に戻る確率が上がりますね!
落としにくくする方法はあるのか
特に耳かけ型補聴器を使用する人は、狭い耳の上に、補聴器があり、マスクのひもがあり、さらにメガネのツルが来る場合もあるので、耳の上がかなり混み合います。マスクやメガネを外す時、小さくて軽い補聴器が外れてしまっても、気付かないことがあります。
メガネやマスクと一緒に使う場合は、それぞれの位置関係に気をつけてましょう。また、補聴器を正確に装用できれば、取れてしまうことはだいぶ減ります。
ぜひ装用のコツを確認しておきましょう。
マスクと併用する場合
マスクと補聴器を一緒に装用するときは、「マスクのヒモがどこにあるか」に注意しましょう。
下の写真、左側と真ん中のように、補聴器の内側(頭に近い方)にマスクのヒモが来ると、マスクを外すときにヒモが補聴器に引っかかり、補聴器が一緒に外れてしうことがあります。
そのため、マスクのヒモは補聴器の外側へかける事をお勧めします。下の写真の右側ですね。マスクのヒモが補聴器の外側にくれば、補聴器とからんでしまうことはほとんどなくなります。何回か練習し感覚をつかめば、上手くできるはずです。
メガネと併用する場合
メガネを使っている人は、しっかりとフィットするようにメガネ屋さんでかけ具合を調整してもらっているでしょう。そんなメガネのツルの内側に補聴器が来ると、ツルが補聴器を押して、頭を圧迫することになってしまいます。人によっては、圧迫感で頭痛が起こる可能性があります。 ですからメガネのツルは、必ず補聴器よりも内側、頭側に入れるようにします。
メガネを外す時は、ツルを少し持ち上げて、補聴器と離してから外したほうが、補聴器のワイヤーが絡まりにくくなります。ぜひこの方法を試してみてください。
補聴器は正しく装用を
もう一つ気を付けてたい点は、「補聴器を正確に装着すること」です。補聴器がきちんと装着されていると、それだけで補聴器を落としてしまうリスクが減るのです。
オーダーメイドタイプの耳あな型は、使用者の耳の形に合わせて作られているのでよりフィットしますが、耳にピッタリ沿うまでしっかり奥に入れるように装着すると、さらに外れにくくなります。
どちらのタイプも正しい装用の仕方のコツはぜひ下記の記事をご確認ください。
補聴器検討中の方は耳あな型も
最新器種のInsio Charge&Go AXは、一人ひとりの耳に合うようにオーダーメイドで作られていますので、耳にしっかりフィットします。また、電池の出し入れがいらないワイヤレス充電で取り扱いも簡単。聞こえ方も使い勝手もさらに進化していますので、ぜひ近くの補聴器販売店でお試しください。