理解されにくい片耳だけの難聴、聞きやすくする方法とは? 

難聴には様々な症状がありますが、片耳だけが聞こえない、あるいは聞こえにくいという「片耳難聴」と呼ばれる難聴があります。医学的には「一側性難聴」といいます。片方の耳に難聴が発生する原因には「突発性難聴」や「ムンプス難聴(おたふく風邪に起因)」、「先天性難聴」等があり、およそ1000人に1~2人がかかるといわれています。日本国内では30万人以上いると推定されています。

シグニア補聴器は、このような片耳の聴力を失っている方や、左右で聴力差が大きい方のために、CROS(クロス)/BiCROS(バイクロス)補聴システムを提供しています。 

片耳難聴の困りごと

片耳難聴の場合、「もう片方の耳で音は聞こえているから」と、周囲から理解・配慮されにくいところがあります。ですが、片方の方向からの音が聞き取りづらいというのは、思っている以上に不便なものです。

まず、聞こえづらい耳の方向から話しかけられると、何を言っているか聞き取りづらくなります。時には話しかけられても全く気付かずに、相手に「無視された」と思われたりなどの不便を感じることがあります。
また、音が来る方向を認識しづらいため、複数の人が話す会議などのシーンでも困ることがあります。どこから声がするのか分かりにくく、誰が話しているのか、何を話しているか理解しづらくなります。
また、騒がしい環境で会話をするのは、とても難しいものです。雑音と必要な音を聞き分けるための音声情報が少なく、必要な会話を聞き取るのに非常に気を使わなければいけません。
もっと重要なことに、音が来る方向がわかりづらいということは、車の音などで危険を察知することにも影響が出ます。

周囲の人ができる配慮

片耳が難聴の方は、聞こえる方の耳を相手に向けるなどして、聞こえづらさに対応していることが多いようです。しかし、家庭や学校、職場でのちょっとした配慮で、よりコミュニケーションしやすい環境ができます。たとえば…

●聞こえる耳の方から話しかける
●騒がしい場所では近くではっきり話す
●声をかけても気づかない時は、肩をたたくなどのジェスチャーで気付かせる
●教室やオフィスなどでは、聞こえやすい位置に移動してもらう

CROS/BiCROS補聴システムとは

片耳難聴の方で日常生活の中で不便を感じている方は、「CROS・BiCROS補聴システム」の利用をぜひ検討してみてください。
「CROS・BiCROS補聴システム」は聞こえない耳周辺の音を集め、聞こえる耳に転送して聞く方法です。このシステムでは、聞き取りができない耳に「CROS」という補聴器にそっくりの小さい装置を装用し、聞こえる(もしくは難聴が軽い)耳に補聴器を装用します。するとCROSに入った音は、電波によって反対側の補聴器に飛ばされ、補聴器がその音を聞こえる耳に届けます。つまり、片方の耳だけで、両方の側からの音を聞くことができるのです。

片耳がほぼ健聴の場合は、補聴器からはCROSから転送された音が聞こえ、同時に耳せんを通して外界の音も聞こえます(CROSシステム)。
補聴器を着けている側の耳に難聴がある場合は、補聴器はCROSから転送された音と外界の音をミックスし、増幅して届けます(BiCROSシステム)。


CROS/BiCROS補聴システムのメリット

片耳難聴の場合、このシステムを利用すると様々なメリットがあります。CROSをつけることで聞こえる範囲が広がり、聞こえない方の音にも気づくことができます。例えば、運転中の同乗者の会話や、職場等での同僚の呼びかけ、スポーツ時のいろいろな方向からの声を聞き逃すことなく、もっと円滑なコミュニケーションが実現できます。

また、補聴器に比べるとCROSは比較的安価です。左右で聴力差が大きく、片耳が重度難聴で補聴器による改善が難しい方は、両耳に補聴器を装用するのではなく、片耳をCROSにする選択肢もあります。

CROSについてさらに詳しい情報が知りたい方は、まずお気軽に近くのシグニア補聴器販売店に相談してみてください。


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