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補聴器の種類と特徴 その1 耳かけ型補聴器と耳あな型補聴器

聴力を補う補聴器は、難聴者にとって毎日欠かせない大切なパートナー。補聴器を購入するときは、自分にとって最適な一台を選ぶ必要があります。しかし、数多くある補聴器の中から、どう選べばよいかわからないですよね。
ここでは、シグニアが提供している補聴器の種類と、それぞれの特徴について解説します。自分の聴力やライフスタイルに合った、自分にピッタリの補聴器を見つけましょう。

補聴器には色々な種類がありますが、分類方法も様々です。形状で分ける場合、使用している電池の種類で分ける場合、作り方によって分ける場合、とあります。
ここでは、まず「補聴器の形状による分類」について説明します。電池や作り方による分類方法は、別の記事でご案内します。

耳かけ型補聴器と耳あな型補聴器

シグニアが販売している補聴器は、大きく分けて2つの形状があります。「耳かけ型」補聴器と「耳あな型」補聴器です。シグニア以外の補聴器も、ほとんどがこの2種類です。(「ポケット型」補聴器というものもありましたが、補聴器の軽量化、小型化と高機能化が進んだため、サイズが大きいポケット型は数が少なくなりました。)

耳かけ型補聴器

耳かけ型補聴器は、補聴器本体を耳の後ろにかけるので、耳あな型補聴器に比べて本体サイズを大きく作ることができます。そのため、より多くの機能を搭載することができ、また、重度難聴に対応するハイパワー補聴器も作ることができます。耳かけ型補聴器の本体はカラーバリエーションが豊富で、お好みの色でアクセサリーのように楽しむことができます。

耳かけ型補聴器はもっと細分化すると、「RIC型」と普通の「耳かけ型(BTE)」に分けることができます。

●RIC型

RIC型はレシーバー(音が出る部分)が耳あなの中に入る補聴器です。レシーバーが補聴器本体にはないので、その分補聴器本体のサイズが小さくなります。本体とレシーバーを繋ぐチューブが細くて目立ちにくいのも特徴です。

音が出る部分の部品が自由に変えられますので、聴力が変化しても、その部品だけをよりパワーがあるものに変更するだけで対応できます。現在一番人気があるのが、このRIC型補聴器です。

RIC型補聴器の定番、Pureはこちら

●耳かけ型(BTE)

耳かけ型(BTE)はレシーバーが補聴器本体の中に納まっています。補聴器本体で出た音を、太めのチューブを通して耳に届けます。そのためBTEは一般的に、RIC型よりボディが大きめでチューブも少し目立ちます。

もちろんBTEにはメリットもあります。

①より大きなレシーバーを搭載することができるので、重度難聴対応のスーパーパワー器種が多い。
②耳の中に入る部分に機械類がないので、湿気や耳垢の影響を受けづらく、耳の中が湿りやすい体質の方や、耳垢が多い方に向いている。
③より大きいため、小さいものを扱うのが苦手な方におすすめ。

耳かけ型(BTE)の代表器種、Motion Xはこちら

斬新な形状の耳かけ型補聴器Styletto

シグニアには、RIC型の中でも特別な「スリムRIC型」補聴器Styletto(スタイレット)シリーズもあります。Stylettoは、多くの画期的な製品を世に出しているシグニア補聴器の中でも特別な存在。充電式補聴器なのですが、一般的な補聴器で採用している円形の充電池を採用せず、専用の円柱型充電池を開発しました。そのため、補聴器本体の形状が従来の水滴状ではなく、非常に細身のボディになりました。

スリムなボディはメガネとも相性が良いので、お手持ちのメガネと合わせたりして、アクセサリーのように楽しめます。補聴器と思わせないスリムでスタイリッシュなフォルムは、国内外の権威あるデザイン賞を数多く受賞し、高い評価を受けています。

Styletto AXの詳細はこちら

耳あな型補聴器

「耳あな型」補聴器は、文字通り「耳あなに挿して使う」タイプです。その分耳の後ろがすっきりし、マスクやメガネ、帽子の邪魔になりにくいという利点があります。また、耳の後ろは汗の通り道なので、汗にさらされにくいという特徴もあります。

 耳あな型補聴器は、耳あなにスッポリ収まる小型のものから、耳の外から見える大型のものまで、いくつかのタイプがあります。

●小型のIIC・CIC・Silk

耳の穴の中に完全に収まる小型の補聴器で、小さく目立たないのが特徴です。本体が小さい分、パワーも軽度~中等度用の器種がほとんどです。電池も一番小さいボタン電池を使用するので、電池を交換するときに繊細な作業が必要です。

多くが使用者の耳の形に合わせて1台1台作る「オーダーメイド」タイプです。Silkと呼ばれる器種は「既製耳あな型」と呼ばれ、補聴器本体は既製品で、様々な種類がある耳せんで自分の耳にフィットさせます。

●COOL

COOLはシグニアの独創的なデザインの耳あな型補聴器です。従来の耳あな型補聴器よりも通気性が高い独自のクール構造を採用しています。小型のIIC/CICより少し大き目ですが、その分ワンタッチで簡単につけ外しが可能です。

●機能充実なITC/ITE

もっと機能にこだわりたい方は、少し大きめのITC、ITEを選ぶことをおすすめします。大きい分、様々な機能が搭載されています。Bluetoothを搭載している器種は、スマ-トフォン等の音を補聴器に飛ばして聞くこともできます。他にも特徴ある器種が多く、シグニア最新の器種Insio Charge&Go AXは、オーダーメイド耳あな型には珍しい充電式です。

Insio Charge&Go AXの詳細はこちら

耳あな型補聴器のカラーバリエーションも、耳かけ型に負けていません。耳の中に入る部分(シェル)は、多くの色から選択できる器種がほとんどです。左右区別しやすいように別の色にしてみたり、自分が好きな色にしてみたりと、楽しんで選ぶことができます。外から見える部分(フェイスプレート)のカラーは、目立ちにくさの観点からベージュ、モカ、ブラックがあります。

耳あな型にも、従来の形とはまったく異なる斬新な補聴器があります。「Signia Active(シグニア アクティブ)」です。見た目がワイヤレスイヤフォンに近く、「イヤフォン型」補聴器と呼ばれています。デザインがおしゃれで、スマートフォン等の音を聞けるBluetoothを搭載、ポケットサイズのポータブル充電ケースも付属しています。AirPods等のウェアラブルデバイスのように、デザインを楽しみながら使うことができる器種です。「補聴器に見えないものが欲しい!」という方はぜひ検討してみてください。

Signia Activeの詳細はこちら

シグニア補聴器はいろいろな方のニーズを満たすために、多種多様な補聴器を提供しています。今回は補聴器の形についてご説明しましたが、形だけではなく、使用電池、作り方、使用者の聴力や耳の状態、使用環境、予算など、様々な要素を考慮する必要があります。補聴器選びって意外と複雑ですね。

どれが良いのか迷うときに、使用者をサポートしてくれるのが、豊富な専門知識を持った補聴器販売店の販売員です。どんな形が適しているのか、どんな環境で補聴器を使うことが多いのか、必要な機能は何なのか、などを検討したうえで、あなたにとって最適な補聴器選びをお手伝いしてくれます。補聴器を検討しているなら、まずお近くの販売店に足を運んでみてください。

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