
補聴器は両耳につけるのが基本です
補聴器の購入を検討するとき、なんとなく「片耳でいいかな」と思う方も多いようです。昔は補聴器は片耳につけることが多かったからでしょうか。
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補聴器について
便利な使い方
ですが現在は、両耳に補聴器をつけることが強く推奨されています。聞こえ方が両耳とも衰えている場合は、ぜひ両耳に補聴器をつけてください。「高価な補聴器を片耳だけ」つけるか、「お手頃な補聴器を両耳に」つけるかを迷っていたら、ぜひ「お手頃な補聴器を両耳に」を選んでください。
両耳に補聴器をつけると良いとされる2つの理由
どうして両耳に装用するのが良いのでしょうか?理由は大きく2つあります。
1.音の方向感・距離感がつかみやすい
補聴器を両耳に装用すると、左右どちらの耳からも情報が入ってきます。これは、本来の人間の耳と同じような状態です。両方から音が入ってくることによって、音の方向感・距離感をつかみやすくなり、普段の生活が楽になるだけでなく、例えば「気が付かないうちに自動車が後ろから近づいていた」などといった危険を避けやすくなります。
2.騒音下で言葉が聞き取りやすい
人間の脳は、騒音がある状態でも必要な言葉だけにフォーカスして聞き取る能力を持っています。補聴器を片耳だけに着けた状態では、情報量が少なくて聞き取りが十分ではないことがありますが、両方の耳の聞こえが改善されることで、この能力を発揮しやすくなります。
もちろん、すべての人に両耳での装用が必要なわけではなく、片耳だけが難聴だったり、片耳が完全に失聴していたりする場合は、片耳だけの装用になる場合もあります。どの耳に補聴器をつければよいかは、耳鼻咽喉科の先生にご相談ください。
補聴器の両耳装用で、より自然な会話の聞き取りを
両目の視力が良くないのに、片方の目だけにメガネをつける、なんてことはありませんよね。それでも見えるかもしれませんが、見づらいうえに非常に疲れるでしょう。それと同じように、両耳が難聴なのに片方の耳だけに補聴器を装用しても、聞こえが不自然になってしまいます。
補聴器の効果を最大限発揮し、より快適で自然な聞こえを得るために両耳での装用をおすすめします。
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定期的に販売店に通い、その時々の聞こえに合う調整をする
補聴器を使い始めると、だんだんと脳が音に慣れていきます。その過程で聞こえ方も少しずつ変化していきます。それに合わせて補聴器から出る音を少しずつ大きくしていき、最終的に必要なボリュームまで上げていきます。定期的に補聴器販売店に行き、聞こえ方がどうか、補聴器の効果はどのくらいかを確認してもらいながら、適切に補聴器を調整をしてもらいましょう。また、困ったことや気になることがあれば、気軽に購入した販売店にご相談ください。