電池式補聴器の電池交換
初めて補聴器を使われる方は、きっと補聴器用の電池の小ささに驚かれるのではないでしょうか。ボタン電池の中でも小型ですよね。あまり見ない補聴器用電池について、詳しくご案内します。
補聴器に使われる電池は「空気電池」
補聴器で使用する電池は「空気亜鉛電池」というもので、略して「空気電池」とも呼ばれます。空気電池はボタン型電池の一種ですが、ボタン型電池には他にアルカリマンガン電池、酸化銀電池などいろいろな種類があり、形が似ていても補聴器には使えないものがほとんどです。また、補聴器用の空気電池にも主に4種類あります。補聴器を購入した販売店で、ご自分の補聴器に対応する電池を確認することをお勧めします。
空気電池を補聴器に出し入れする方法
補聴器の電池交換は、耳かけ型補聴器も、耳あな型補聴器も基本的に同じで、空気電池のシールをはがし、電池室を開けて、電池を入れます。気を付けていただきたいのは、プラス極・マイナスの極についてです。電池の向きを正しく入れないと動作せず、また補聴器の故障の原因になってしまう場合もあります。平らな面がプラス極ですので、下記説明図の通り、電池室の「+」印を確認し、間違えないように電池をいれてください。小さい電池の出し入れが難しいと感じる方は、マグネット棒を電池につけて出し入れしてください。
電池の寿命
電池の寿命は補聴器の種類、使用頻度、使用環境によって変わります。カタログに書かれている「電池寿命」と自分の毎日の使用時間で、どれぐらいで電池が切れるのか、ある程度目安が分かります。いつ電池が切れても困らないように、予備の電池を常に常備していると安心ですね。
また、空気電池は購入時にシールが貼られています。このシールの部分には小さな穴が開いていて、そこから空気(酸素)を取り込んで発電する仕組みになっています。一度シールをはがしてしまうと、電池を使用していなくても少しずつ消耗してしまいますので、いざ補聴器に入れたら音が出なかった、ということも起こります。新しい電池のシールをはがしたら、なるべく補聴器を使い続け、電池を使い切る習慣をつけましょう。
電池について分からないことがありましたら、まずは補聴器を購入した補聴器販売店に相談することをお勧めします。また、シグニア補聴器のお客様コールセンターでもご質問にお答えしています。