シグニア補聴器の歴史

シグニア補聴器は、世界をリードする補聴器ブランドの一つです。私たちは140年以上に渡り、補聴器の技術と聞こえの経験を積み重ねてきました。
1878年にベルナー・フォン・シーメンスが補聴器の原型を開発して以降、音響学の最先端を切り開いてきた歴史があります。

シーメンス補聴器としての誕生

シグニア補聴器のルーツは、ドイツのシーメンス社にあります。ご存じのように、シーメンスは創業当初、電信機器を製造する会社として発足しました。1878年、シーメンスの創始者ベルーナ・フォン・シーメンスは、電話機を製造する過程で、音声信号を電流で増幅すると、難聴者でも他人の声が聞こえるようになることがわかり、難聴者向けの特別な電話受信機を発明しました。

シーメンスは電話受信機製造の技術を活用して、難聴に悩まされていた従業員とその家族向けに最初の補聴デバイス、Esha Phonophorを作りました。 製品名Eshaは「エスハ」と読みますが、「S&H」のドイツ語発音と同じです。S&Hは、シーメンス社創設者である SiemensとHalskeの頭文字を取ってつけた名前です。

140年以上たったの今でも、この製品はドイツ・エアランゲンの博物館で見ることができます。まだ動くそうですよ。

Esha Phonophorのレシーバー部分は、片耳用のヘッドセットの形をしていて、マイクは服のポケットに隠すことができます。補聴器の原型ともいえるこの補聴デバイスは需要が大きく、1913年に量産されました。同じシリーズで、女性でも持ちやすいようにカバンの形にしたものもあります。Esha Phonophorの成功で、シーメンスは補聴器業界の先駆者となりました。

 約140年の実績に裏付けされた
聞こえのプロとして

そのあとも補聴器の生産技術が進化し続け、1951年、真空管アンプを使ったポケットサイズの補聴器「Phonophor Alpha」が誕生しました。50 年代のポケットサイズ補聴器の大きさは当時のマッチ箱と同じくらいで、持ち運びがかなり便利になりました。



さらに1959年、シーメンスブランド初の耳かけ型補聴器、「Siemens Auriculette」が発売され、より目立たない補聴器への大きな前進となりました。そして1966年、シーメンスブランド初の耳あな型補聴器「Siretta 339」が誕生しました。耳あなに挿して使うコンパクトなサイズと形が斬新で、補聴器の革命を引き起こす製品になりました。

これらの製品は、現在の補聴器に比べるとまだ大きいのですが、今でも良く見かける耳かけ型補聴器と耳あな型補聴器に近い形になりました。

その後もシーメンス補聴器は進化を止めません。当時の最新技術を取り入れた、ダブルマイク搭載のデジタル補聴器「Prisma」、シーメンス初の防水・防塵補聴器「Aquaris」が市場で高く評価されました。

人間本来の耳に近い、より自然な聞こえを実現する音声技術も進化し、両耳の補聴器が通信し合い、より立体感のある聞こえを実現するシーメンスの独自テクノロジーbinaxが誕生しました。

 日本での活動

70年代から、シーメンス補聴器は本格的に世界市場で展開するようになり、シーメンスの補聴器を販売するため、欧州、北米、アジア各国に子会社を設立しました。1985年、日本法人が設立され、日本での補聴器普及活動を開始しました。

数々の受賞歴

2016年、シーメンス補聴器として親しまれたブランドが、その歴史と技術を引継ぎ、シグニア補聴器となりました。常にアップデートされる最新技術を搭載した数多くの器種を取り揃えています。「補聴器らしくない」デザインやカラー、最新テクノロジーとの連携など、補聴器の常識を覆す様々なアイテムを発信しています。

2016年、最新の充電技術を採用したシグニア初の充電式補聴器「Cellion」の登場で、充電式補聴器が一躍メインストリームになりました。2018年には補聴器のイメージを覆すスリムな充電式補聴器「Styletto」が発売され、数々のデザイン賞を受賞しました。その後発売されたイヤフォン型補聴器「Signia Active」と共に、これまでの補聴器に対するイメージを一新する製品となりました。

シグニア補聴器の最新シリーズSignia AXは、2022年の世界的な革新的な技術を表彰する「CESイノベーションアワード」を受賞しました。ダブルプロセッサーを採用して、二つのチップで言葉と環境音を別々に最適な処理をする、世界初の技術です。

シグニア補聴器は、この他にも様々な製品で多くの賞を受賞してきました。ですが、それに甘んじることなく、私たちはさらなる向上を目指し、より良い製品をお届けできるよう、日々邁進しています。

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